軒天の修理費用は範囲や修理方法によって異なりますが、3万〜10万円が相場です。足場の設置費用を加えると、総額は8万〜30万円になるでしょう。
費用を抑えるには、施工内容や症状を把握しなければいけません。加えて、相見積もりや補助金・助成金を活用すれば、安くできる可能性があります。
この記事では、軒天の修理にかかる費用を施工内容別で解説します。施工の相場や内訳を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
軒天の修理にかかる費用
軒天の修理費用は、施工内容で大きく異なります。
施工内容 | 費用(1平方メートルあたり) |
軒天の塗装 | 1,000〜2,000円 |
軒天の張り替え | 8,000〜12,000円 |
軒天の重ね張り | 6,000〜8,000円 |
コーキング補修 | 1,000〜1,500円 |
足場設置 | 12万円〜(全体) |
ただし、実際の費用は家の状態や地域によって変動する可能性があります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
軒天の塗装
軒天の塗装は、他の施工と比べると比較的安い修理方法です。1平方メートルあたり1,000〜2,000円ほどで施工できます
効果は見た目を改善できるほか、軽度な劣化を防げます。ただし、軒天の状態が悪いと、塗装だけでは不十分なため、他の施工が必要です。
費用は、使用する塗料の種類や塗装面積によって異なります。高品質な塗料を使用すると耐久性は上がりますが、高額になる傾向です。
ただし、広い面積を塗装すると、1平方メートルあたりの単価が下がる場合もあります。
塗装は、定期的なメンテナンスとして選択するのがおすすめです。5〜10年ごとに実施すれば、軒天の寿命を延ばし、大規模な修理を避けられる可能性があります。
軒天の張り替え
軒天の張り替えは、定番の修理方法です。1平方メートルあたり8,000〜1万2,000円ほどかかります。
既存の軒天を取り外し、新しい材料で張り替えるため、見た目も機能も完全に回復できるのが特徴です。劣化が進んでいる、構造に問題がある場合に適しています。
費用は、使用する材料の種類や施工の難易度によって変わります。防火性能の高い材料を使用すると、高額になる傾向です
また、軒天の形状が複雑、高所作業が必要な場合も同様です。
張り替えは大がかりな施工になるため、他の外装工事と同時に行うとコストを抑えられる場合があります。例えば、屋根の葺き替えや外壁塗装と一緒に行えば、足場代の節約が可能です。
ただし、工期が長くなるため、生活への影響を考慮しなければいけません。
軒天の重ね張り
軒天の重ね張りは、既存の軒天の上に新しい材料を重ねる工法です。1平方メートルあたり6,000〜8,000円ほどで施工できます。
張り替えほど大がかりではなく、塗装よりも効果的な修理方法です。既存の軒天が健全な場合に適しています。
メリットは、既存の軒天を取り外す手間が省ける点です。そのため、工期が短くなるほか、廃棄物が少なくなります。
また、断熱性能を向上させる材料を使用すれば、家全体の省エネ効果も期待できます。
ただし、既存の軒天に問題があると、上から重ねても根本的な解決にはなりません。さらに、軒の出が小さくなるため、外観が変わる可能性があります。
コーキング補修
コーキング補修は、軒天の隙間や亀裂を埋める修理方法です。1平方メートルあたり1,000〜1,500円ほどで施工できます。
小規模な修理に適しており、雨水の侵入を防ぐ効果があります。ただし、応急処置のような施工のため、根本的な解決にはならない可能性が高いです。
費用は、使用する材料の品質や作業量によって異なります。高品質なシーリング材を使用すると耐久性が上がりますが、高額になりやすいです。
また、高所作業が必要な場合は、別途で足場代がかかります。
コーキング補修は、定期的なメンテナンスにおすすめの施工です。数年ごとに点検し、必要に応じて補修すれば、軒天の寿命を延ばせます。
ただし、大きな隙間や亀裂がある場合は、他の修理方法を検討しましょう。
足場設置
足場の設置は、軒天修理で必要になる付帯工事で12万円以上かかります。
特徴は、作業員の安全を確保し、作業の効率化を実現できる点です。特に、2階建て以上の家や高所の作業が必要な場合は、足場の設置が欠かせません。
費用は、設置する範囲や期間によって大きく変わります。家全体に足場を組む場合は高額になりますが、部分的な設置で済む場合もあります。
ただし、長期間の設置が必要な場合は高くなりやすいです。
足場の設置は、他の外装工事と同時に行うとコストを抑えられます。例えば、軒天の修理と外壁塗装を一緒に行うと、費用を分散できます。
ただし、設置には近隣への配慮が必要です。日照や視界を妨げる可能性があるため、事前に説明と了承を得ましょう。
軒天の修理費用を抑えるコツ
軒天の修理費用を費用を抑えるコツは、3つあります。
- 相見積もりをとる
- 場合によっては火災保険を利用する
- 補助金・助成金を利用する
それぞれを詳しく解説します。
相見積もりをとる
軒天修理の費用を抑えるには、市場の適正価格を把握し、最も条件の良い業者を選ぶ必要があります。ただし、安い業者ばかりを選ぶのではなく、品質や実績も考慮しなければいけません。
相見積もりを取る際は、少なくとも3社以上の業者に依頼しましょう。各業者の見積もり内容を比較し、施工範囲や使用する材料、保証内容などを確認します。
また、現地調査を行う業者を選ぶと、正確な見積もりが得られやすいです。
ただし、見積りが極端に安いと、追加費用が隠されているほか、品質が悪い可能性があります。項目は業者によって異なるため、価格だけでなく内容を比較しましょう。
場合によっては火災保険を利用する
軒天が台風や豪雨などの自然災害によって損傷した場合、火災保険で修理費用がカバーされる可能性があります。ただし、経年劣化による損傷は対象外です。
火災保険を利用する際は、保険会社に連絡し、損害調査を依頼します。保険金の支払いが認められれば、修理費用の一部または全額が補償されます。
ただし、保険金の請求には適切な証拠や書類が必要です。損傷の状況を写真で記録し、修理見積書を準備するなど、事前準備が欠かせません。
また、保険金を請求すると、次年度以降の保険料が上がる可能性があります。軽微な損傷の場合、支払いが認められない場合もあるので注意が必要です。
火災保険の利用は、適用可否や長期的なコストを考慮し、慎重に判断しましょう。
補助金・助成金を利用する
地方自治体によっては、住宅リフォームに対する補助金制度を設けている場合があります。特に、省エネ改修や耐震改修を伴う工事の場合、補助金が適用される可能性は高いです。
補助金や助成金を利用するには、自治体の窓口や公式サイトで情報を収集します。申請条件や必要書類を確認し、期限内に申請を行いましょう。
ただし、予算には限りがあるため、先着順で締め切られる可能性があります。早めの情報収集と申請を心がけてください。
また、工事内容や金額によっては補助対象外となる可能性があるほか、申請手続きが複雑で時間がかかる場合があります。さらに、補助金を受けると、一定期間は転売などの制限がかかる場合もあるので注意が必要です。
軒天修理が必要な症状
軒天修理が必要な症状は、5つあります。
- 変色
- はがれ
- 穴あき・破損
- シミ
- カビ・コケ
それぞれを詳しく見ていきましょう。
変色
軒天の変色は、修理が必要なサインです。紫外線や雨水、排気ガスにより、黄ばみや灰色化が進行します。
特に、南向きは変色しやすいです。
軽度の変色なら塗装で対処できますが、著しい場合は本格的な修理が欠かせません。放置すると劣化が進み、張り替えが必要になる可能性があります。
したがって、定期的な確認を行い、早期発見と対処をしなければいけません。ただし、適切な対処は変色の程度や原因に応じて異なるため、専門業者に相談するのが望ましいです。
はがれ
軒天のはがれは、早急な対処が必要です。部分的または全体的なはがれは、見た目だけでなく雨水や害虫の侵入口になる危険があります。
初期段階では端部や継ぎ目が浮き上がる程度ですが、放置すると全体が落下するリスクが高まります。軽度なら接着剤や釘で固定できますが、広範囲の劣化は張り替えが必要です。
適切な修理をするためにも、定期的な目視点検で早期発見し、専門業者に相談しましょう。
穴あき・破損
軒天の穴あきや破損は、緊急性が高い症状です。見た目だけでなく、雨水や害虫の侵入を招く可能性があります。
小さな穴や軽度の破損は、パテや補修材での応急処置が可能です。しかし、大きな穴や広範囲の破損は、部分的または全面的に張り替える必要があります。
放置すると劣化が進行し、内部にある木材の腐食や害虫被害が広がる危険性が高まります。特に、台風や強風の後は注意して点検しましょう。
シミ
軒天のシミは、深刻な問題の前兆かもしれません。雨漏りや結露が原因で、屋根や壁に不具合が生じている場合があります。
原因はシミの色や形状、位置から推測できますが、素人には判断が困難です。軽度なら清掃や塗装で対処できますが、原因が不明なほか、広範囲の場合は専門業者の調査が欠かせません。
表面的な修理だけでは再発の可能性が高いため、根本的な解決をする必要があります。定期的に点検を行い、新たなシミの発生や拡大がないか確認しましょう。
カビ・コケ
軒天のカビやコケは、建材劣化の原因です。湿気の多い環境で発生しやすく、水分問題を示唆しています。
おもな原因は、以下のとおりです。
- 雨漏り
- 結露
- 排水不良
日当たりや風通しの悪い場所だと、発生しやすくなります。
軽度なら専用洗浄剤と防カビ塗料で対処できますが、広範囲や軒天材が劣化している場合は張り替えが必要です。
予防には定期清掃と換気、水はけの改善を行わなければいけません。
まとめ
軒天の修理費用は工事内容によって異なり、塗装から張り替えまでさまざまな選択肢があります。
費用を抑えるコツは、相見積もりの取得や火災保険の活用、補助金・助成金の利用です。変色やはがれ、シミなどを見つけたら、早急に適切な対処をしなければいけません。
定期的な点検と早期対処を心がければ、大規模な修理を防げるほか、長期的なコストの削減につながります
軒天の修理を検討する際は、費用だけでなく、品質や耐久性も考慮しましょう。不安な点があれば専門業者に相談し、最適な修理方法を選択すべきです。
「屋根のエイト」はイタリア大使館からの依頼を受けた実績があり、施工保証10年・損害賠償保険にも加入しています。屋根修理をご検討中の方に、安心感のある提案を行います。